バツまるです。
こんな方におススメしたお店を見つけましたよ。
伝統の沖縄そばが華麗に進化して、沖縄そばであって沖縄そばでない…プラスの要素としてのサプライズがある沖縄そばを紹介するときが。
牧志の少し奥、壺屋界隈にある『EIBUN』が素晴らしく美味しかったので、ぜひ紹介したいと思います。
目次
今後の主流になるであろう生麺 広がっていく沖縄そばの世界
ここ最近高まる沖縄そばの生麺(食べる直前で茹でる方法)人気により、目指す店も今風の生麺を選べます。
基本に忠実なものや、本物であることを求める姿勢、昔から変わらない良さを大切に守る心に触れると、とても満足するのが私の特徴でして、実は今回の趣旨からすると生麺へは懐疑的な立場をとるべきなのですが…。
昔ながらの沖縄そばの麺は独特な歯ごたえですが、今流行りの生麺はつるりとして弾力があります。
これはおそらく作り手は嫌がる表現だとは思いますが、誤解を恐れずわかりやすく言うと極太麺のラーメンに近い…。
理由はわかりませんが、沖縄でこのタイプが徐々に人気を博しているようです。
日本のラーメンの進化ぶりは驚きで、色々なバリエーションへの広がりや、様々な進化が本当に止まらないです。
沖縄そばは一日にしてならず
ただ、沖縄そばが支那そばの子孫であることと、ラーメンも同じく支那そばの子孫であることはどうやら事実のようです。
すべては長くなりすぎるので、要点だけ簡単に…。
沖縄正麺協同組合のサイトの記述を参考にすると、支那そばという表記が沖縄の新聞に載るのが明治時代の1902年といいます。
現在は中国ですが、当時の日本はChinaのことを支那とよんでいたので、そこから来た麺ということで、支那そばです。
沖縄だけでなく本州も同様ですし、先の大戦を経てChinaのことは中国と呼ぶようになり、料理も中華料理や中華そばと言うようになったとか。
中華そばでも意味は一緒で通じますが、今ではラーメンの方が一般的ですよね。
沖縄そばもその子孫ということで、その材料にはそば粉は不使用ということからも、分類するとラーメンに属するわけです。
その後、琉球そばと呼ばれる時代を経て、1972年の復帰の頃は「沖縄そば」という名称が定着していたといいます。
確かに派手に脱線しましたが、沖縄そばは歴史ある郷土食なんです。
そのため、「そば粉を使わないのにそばを名乗るのはいかがなものか」と指摘した公正取引委員会との粘り強い交渉を経て、見事「本場沖縄そば」の名称が許可されています。
温故知新 食文化も沖縄そばも進化の途中
まるで矛盾するような記事に思えるかもしれませんが、私個人としては昔ながらの製法を守る沖縄そばも好きですし、増加傾向にある生麺が売りの沖縄そばもすんなり受け入れられます。
生麺を今風と言ってしまえばなんだか軽いですが、ラーメンに通ずる食感が率直に美味しいと思います。
ラーメンが進化を止めないのと同じく、沖縄そばも食べる人の好みや流行や保存技術などの変化により常に進化しています。
EIBUNもそんな温故知新の本気の沖縄そば屋さんです。
いざ那覇にある店舗へ!メニューを見るだけでワクワク
店内の雰囲気も特徴がありつつ洒落ています。
早速メニューを見てみますが、これがなかなか迷う!
もやしそばやまぜそばといった変わり種もあるし、色々趣向を凝らしている様子…。
個人的には濃厚!釜玉チーズぶっかけ沖縄まぜそばがめちゃくちゃ気になって仕方がなかったです。
さらに辛いのも好きだから、辛牛もやしそばも非常に食べてみたい!
食べてる人がいないか、どんな見た目か実物を一目見たくてキョロキョロしてしまいましたが、あまりやると不審者みたいになるので諦めました。
結局、BUN BUNそばが一番人気らしく、肉好きの私はこれに決めました。
変わり種を初めに注文するほどの勇気はないし、ここは記事になりそうだと思ってたので、とりあえずたくさんの人が食べてみたいと思うものにしたんですよね。
メニュー以外にも、麺は4種、トッピング12種と深掘り要素がたくさんあり、食べる前にすでに期待で胸がふくらんでしまいます。
食べ応えのある生麺が絶品 出汁もうまい 肉は無限に食べたくなる
生麺はコシがあり弾力に富み、やはりいわゆる太麺ラーメンのさらに極太版です。
アルデンテ的な、讃岐うどん的な芯が残るか残らないかとかそういう線を狙ってはいないのでしょう、硬いまではいかないムッチリさでした。
やはり伝統の沖縄そばの食感と歯切れとは別物ですね。
繰り返しますが、ラーメンに近いです。
スープは割と味付けがしっかりしていますが、これといったユニークな特徴はなく正統派で、かつお出汁で取る沖縄そばの範囲内に収まります。
鶏や豚などから取るスープより確実にあっさり系の味に仕上がります。
あとは味の薄い濃い(塩気の強弱)などが違いになる、とても繊細な出汁だと思います。
もちろん各店舗微妙に味の違いはあれど、表現するほどの差がなかなか見つかりません。
優しい味の中であっさりやしっかりがあるとは思いますが、こってりとかにはならないです。
私の頼んだBUN BUNそばにはお肉が4種類入っており、柔らかい炙り軟骨ソーキが沖縄そばに普通はない「香ばしさ」を加えるのが特徴的でした。
この炙り軟骨ソーキはこれ自体もはや完全な逸品として完成しており、ひとかたまりと言わずふたかたまり、いやもっと食べたかった!
全体に量も充分で、食べ終わったときの満腹感はかなり強めです。
あの沖縄そばを食べた後の、あれ、もう一杯いけるなぁ!笑というのはありません。
このへんもラーメンに近い感じがしますね。
新しい沖縄そばに挑戦したい人は絶対一回行くべきお店「沖縄そばEIBUN(えいぶん)」
総合的に大変満足度の高い食事体験でした。
とくに今風のラーメン大好き人間で、沖縄そばが少し物足りない(味の淡麗さや量など)方は待ってましたというお店でしょうね。
文句なしに美味いです。
変わった麺を選んだり、ひとひねりある炙り軟骨ソーキを選んだり、トッピングで色々試すこともできますから、なんだかワクワクしますしね。
反対に、沖縄に来たからには沖縄伝統の味が食べたいという方は、古くからある名店をもう少し巡ってからでもいいのではないかなと思います。
伝統沖縄そばは沖縄県民と似ていて、とっても奥ゆかしくて自分の主張をしないんです笑
麺は先に茹でられ油で保存され、出汁はカツオのあっさり優しい味、お肉もほんのり甘く煮た一口食べて小さな幸せん感じるサイズ。
もしかしたら、そういうのを後に食べたら物足りないってなるかも??
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理想を言えば、いくつかの名店で正統沖縄そばを食べ、その後EIBUNで今流行りの進化した沖縄そばエボリューションを味わうのが一番幸せなんじゃないかな?
何度も沖縄に訪れる必要がありますよ!
でもその価値は充分ある行き先です。
ハードル上げちゃいましたかね?
是非作戦をご検討、実行してください。
それでは!
沖縄そばEIBUN 店舗情報
住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目5-14
電話:098-914-3882
営業時間:11時~17時
定休日:水曜日